資金繰りに、もう少し余裕を。小規模事業者のためのマル経融資

「仕事はあるのに、支払いが先で資金が足りない」「設備を更新したいけれど、預金を減らすのは不安」。そんな悩みを抱える小規模事業者の方へ。資金繰りを安定させる選択肢の一つが、マル経融資です。広島県広島市安佐南区の沼田町商工会が、制度の特徴と、事業のお金を考えるポイントをご紹介します。

目次

マル経融資とは?保証料不要・無担保・無保証人が強み

マル経融資の正式名称は「小規模事業者経営改善資金」。商工会などの経営指導を受けている小規模事業者に対し、商工会などの推薦に基づいて、日本政策金融公庫が経営改善に必要な資金を融資する制度です。

担保や保証人が不要で、信用保証料もかかりません。不動産などの担保を用意したり、保証人を探したりする負担を抑えて、事業資金の調達を検討できます。

融資限度額2,000万円
返済期間10年以内(うち据置期間2年以内)
金利年2.90%・固定金利
令和8年9月1日現在
担保・保証人・信用保証料いずれも不要

借入後は固定金利のため、利息負担の見通しを立てやすい点も特徴です。なお、新たに借り入れる際の適用金利は金融情勢により変わります。ご利用には経営指導や推薦などの要件と審査があります。(出典:日本政策金融公庫・制度概要/金利情報、沼田町商工会)

事業の借入は「何に使い、どう返すか」から考える

事業性融資とは、仕入れや人件費、設備の購入など、事業に必要なお金を借りることです。借入を考える際は、使い道と、その後の返済をセットで整理しましょう。

例えば、建設業で工事代金の入金前に材料費や外注費が必要になる場合、運転資金を確保することで受注した仕事を進めやすくなります。飲食業の厨房設備や製造業の加工機械の更新では、作業時間の短縮や生産性向上が、どの程度利益につながるかを考えます。

大切なのは、「借りられる上限」ではなく「必要な金額」と「無理なく返せる金額」です。売上が計画を下回った場合も想定し、既存の借入返済を含めて判断しましょう。

黒字でもお金が足りない?キャッシュフローを確認しよう

キャッシュフローは、実際のお金の出入りです。帳簿上の利益と、預金残高は必ずしも一致しません。

例えば、今月100万円の売上を計上しても、入金が翌々月なら、その間の材料費や給与は手元資金で支払います。飲食業でも、キャッシュレス決済の入金と、食材の仕入れや家賃の支払いには時間差があります。売上が伸びるほど、先に必要な資金が増える場合もあるのです。

まずは、今後3~6か月の入金予定と、仕入れ・給与・家賃・税金・借入返済などの支払い予定を並べてみましょう。月末残高だけでなく、月の途中に支払いが集中する日も確認すると、不足する時期と金額が見えてきます。

借入金の元金返済は、経費にならなくても現金が減る支出です。「利益が出ているから大丈夫」と考えず、返済後にいくら残るかを確認することが、資金繰り改善の第一歩です。

銀行融資・制度融資とはどう違う?総負担で比較しよう

資金調達には、マル経融資のほか、銀行・信用金庫の融資や、広島県などの制度融資、日本政策金融公庫の他の融資制度もあります。

銀行融資には、信用保証協会の保証を利用するものと、金融機関が独自に審査して貸し付けるものがあります。広島県の制度融資も、一部を除いて信用保証協会の保証が必要です。保証付き融資では通常、金利に加えて信用保証料がかかります。(参考:広島県制度融資のご案内/広島県信用保証協会)

比較する際は、金利だけでなく、保証料などの費用、返済期間、毎月の返済額、担保・保証人の条件を確認しましょう。返済期間を長くすると毎月の負担を抑えやすい一方、利息総額は増えることがあります。マル経融資の保証料不要という強みも踏まえ、自社に合う方法を選ぶことが大切です。

マル経融資のご相談は、沼田町商工会へ

沼田町商工会は、広島県広島市安佐南区の旧沼田町エリア(伴・伴東・大塚・伴南・戸山地区)の小規模事業者を支援しています。

「利用できるか知りたい」「必要な借入額が分からない」という段階からご相談ください。資金の使い道や必要な時期を伺い、制度の利用条件や申込に向けた準備をご案内します。決算書・確定申告書、借入の返済予定表などがあると、具体的な相談が進めやすくなります。

資金が不足してから慌てる前に、まずはお電話またはお問い合わせページから、「マル経融資の相談をしたい」とお伝えください。

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